そして僕等は絡み合う
第5章 南野 昴の場合
「南野さん…どうかしました?」
嬉しさの余りガッツポーズを取っている俺に、宮脇さんが不思議そうな表情で聞いてきた。
「あっ!シバタさんが笑ったんで嬉しくて」
「えっ!?柴多が?」
正直にありのままを伝えたら、宮脇さんは慌ててシバタさんの方を振り向く。
そんな宮脇さんにシバタさんは、優しく笑って軽く手を上げた。
か…カッコいい〜!
恋人同士のアイコンタクト。
この二人なら、嫌味なく絵になっている。
――――と…単純に感動しそうになったが、それでは高橋さんへの裏切りになってしまう。
雑念を振り払うようにプルプルと頭を振っていると今度は宮脇さんが笑い出す。
「ははは〜!南野さんって、心の中をまんま表現しちゃうんですね〜」
「はぁ…嘘がつけないタイプでして」
楽しそうに笑われたが、短絡な自分が恥ずかしい。
でも宮脇さんはクールビューティーな顔をニッコリ綻ばせる。
「いいじゃないですか!東さんみたいなお嬢様には、南野さんみたいな実直なタイプが良いのかもしれないなぁ!」
東さんが慕っている宮脇さんに褒められた俺は、格闘技の受け身をする勢いで床に転がりたくなった。
嬉しさの余りガッツポーズを取っている俺に、宮脇さんが不思議そうな表情で聞いてきた。
「あっ!シバタさんが笑ったんで嬉しくて」
「えっ!?柴多が?」
正直にありのままを伝えたら、宮脇さんは慌ててシバタさんの方を振り向く。
そんな宮脇さんにシバタさんは、優しく笑って軽く手を上げた。
か…カッコいい〜!
恋人同士のアイコンタクト。
この二人なら、嫌味なく絵になっている。
――――と…単純に感動しそうになったが、それでは高橋さんへの裏切りになってしまう。
雑念を振り払うようにプルプルと頭を振っていると今度は宮脇さんが笑い出す。
「ははは〜!南野さんって、心の中をまんま表現しちゃうんですね〜」
「はぁ…嘘がつけないタイプでして」
楽しそうに笑われたが、短絡な自分が恥ずかしい。
でも宮脇さんはクールビューティーな顔をニッコリ綻ばせる。
「いいじゃないですか!東さんみたいなお嬢様には、南野さんみたいな実直なタイプが良いのかもしれないなぁ!」
東さんが慕っている宮脇さんに褒められた俺は、格闘技の受け身をする勢いで床に転がりたくなった。