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そして僕等は絡み合う

第5章 南野 昴の場合

凄く当たり前で、シンプルな質問だ。


だけど、ここが重要ポイント!


東さんがバーベキューに参加するには、アパート住人皆んなの参加が必須なのだ。


「はい! 勿論ですよ! 宮脇さんも高橋さんも、人見さん、西垣さん、俺は漏れなく参加します!!」


特に一番最後の自分は、強くアピールしておく。


「そうですか。皆さんいらっしゃるなら、是非私も参加させて頂きたいです」


俺の答えに東さんは、まるで可憐な花のように柔らかい微笑みを浮かべた。


よっしゃぁぁぁ~!!
ウィナァァァァ――――!!


東さんの参加に、俺は世界の覇者にでもなった気分になる。


「お役に立てる分かりませんが、楽しみにしておりますね」


小首を傾けて微笑む東さんの愛らしさに、俺は興奮気味で頷き返す。


「は、はい! 東さんが来てくれるだけで、お役に立ってますから!!」


「え、そんな風に言って貰えて嬉しいです。これからもやらないといけないことがありますので、これで失礼致しますね」


東さんはお知らせを封筒に戻して、丁寧にお辞儀をしてきた。

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