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愛 人 契 約

第5章 ルール違反の代償

「おはようございま~す!」



いつも通り、挨拶をして更衣室へ入っていく。



………あれ?



いつもと違う更衣室の雰囲気。

数人の女の子がそこにはいたけど、誰一人として挨拶を返してくれる子はいなかった。



…ま、そんなときもあるか。

きっとみんな自分の身支度やケータイに夢中なのかも。



あまり気にせずに自分のロッカーへ向かう。






「大人しそうな顔してよくやるよね」






…………ん?



ボソッとつぶやくような声で、そう言ったのが聞こえた。

振り向いたけど、さっきと同じように、みんな黙って自分のロッカーに向かっている。

誰かと誰かが話しているわけじゃないし…

気のせいか。



わたしは準備をはじめた。

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