愛 人 契 約
第5章 ルール違反の代償
ドクッ…ドクッ……
心臓の動きが早まる。
周りにドキドキしている音が聞こえてしまうんじゃないかってくらい。
「……ど、どうしてそんなこと…」
「私見たの。昨日の夜、ヒルトンにふたりで入っていくところ」
ヒルトン…
たしかに今朝ルームキーにはそのホテルの名前が刻まれていた。
「すぐみんなにメール回しちゃった。
噂って広まるの早いし、店長の耳に届くのも時間の問題なんじゃない?」
萌ちゃんはそう冷たく言い捨てる。
「あんたさぁ、いくら新人だからって枕はルール違反だって、知ってるよね?」
他の女の子が萌ちゃんを援護するように、そう続けた。
枕とは枕営業の意味で、客と寝て、指名してもらったり、自分を贔屓してもらうこと。
でも…
昨日の黒崎さんとのことは、枕営業なんかじゃない…
心臓の動きが早まる。
周りにドキドキしている音が聞こえてしまうんじゃないかってくらい。
「……ど、どうしてそんなこと…」
「私見たの。昨日の夜、ヒルトンにふたりで入っていくところ」
ヒルトン…
たしかに今朝ルームキーにはそのホテルの名前が刻まれていた。
「すぐみんなにメール回しちゃった。
噂って広まるの早いし、店長の耳に届くのも時間の問題なんじゃない?」
萌ちゃんはそう冷たく言い捨てる。
「あんたさぁ、いくら新人だからって枕はルール違反だって、知ってるよね?」
他の女の子が萌ちゃんを援護するように、そう続けた。
枕とは枕営業の意味で、客と寝て、指名してもらったり、自分を贔屓してもらうこと。
でも…
昨日の黒崎さんとのことは、枕営業なんかじゃない…