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愛 人 契 約

第6章 秘密の契約

それから勤務が終わるまでの時間、いつも以上に長く感じた。

待機ルームでの出来事はいったん忘れて接客に集中しようとするけど、フラッシュバックのように思い出してしまう。

すると動悸がして、手が震える。

周りの視線も気になって落ち着かない。

こんなことになるなんて、昨日は思ってもいなかった…



早く黒崎さんに会いたい…



わたしはさっさと着替えを済ませて、少しでも早くお店を出た。






電話で指定された場所で待っていると、一台の高級車が目の前に止まった。



「お疲れ様」



後部座席から出てきたのは黒崎さん。



「さぁ乗って」



エスコートされるまま、後部座席に乗り込んだ。

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