僕の初恋。
第9章 僕…
僕は…
僕は先生が好き!
…好きだよ……好き……
『戻りたいか』
っ…戻りたい…
先生に謝りたい……悠にも…知紀にも…迷惑かけた皆に……
『許してもらえなかったら?』
……許してもらえなかったら……
がんばる。
とにかく、今までの穴埋めとして…
『…そうか。…もう此処には来るなよ。』
え?
『後ろを見ろ』
…あれ……
『光が見えるだろ。アレに向かって歩け。』
…君は?
『誰か…って事か』
うん。
『……お前だよ。』
え?
ちょっ…え?
君は僕なの?
『あぁ…ま、この話は良いだろ。早くいけ。待ってるぞ【先生】が』
背中を押された感じがして、それ以上は聞いてはいけない気がして…進む。
『…じゃあな。頑張れよ』
…うん。ありがとう。
光に手を伸ばして、温かな風が吹き抜けるのを感じて、目を閉じた。