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「最高のエロを目指して」 BL短編集

第10章 先生と生徒 (下克上/焦らし)

「あぁ〜あ、漏れちゃいましたね、センセ?」

 如月は、にやりと笑って、櫻庭の耳元でそう言った。
 その言葉の響きがなんだかいやらしくて、櫻庭はぞわぞわっとしてしまう。
 かなり強力な媚薬だったのか、一度出したはずの櫻庭のペニスは、またスーツの下で大きく己を主張していた。

「この媚薬、結構高かったんですから……たっぷり堪能してくださいね?」

 如月がそう言う。
 そして、如月は櫻庭の前に跪いた。ジーッと、チャックを外される音が響く。本当ならば、櫻庭は抵抗するべきなのだが、耐えきれないような疼きに頭を支配された彼に、快感を抵抗することなどできるはずがなかった。
 
 やがて、チャックは外されて、中から大きな櫻庭のペニスが元気に飛び出した。
 大人の物であるソレは、如月の物よりも大きかった。

 如月は、ソレを愛おしげに見つめる。そして、ぱくっと口に含んだ。

 生暖かい感触が、櫻庭を刺激する。それは、久しぶりのフェラの感覚。フェラなんて、しばらく味わっていなかった櫻庭にとって、それは充分強い刺激だった。
 じゅぷ、じゅぷっ、と如月の口から卑猥な音が奏でられる。それは、尚更櫻庭を興奮させる材料になっていた。
 端正な顔立ちをしている如月の顔が、自分のモノによって歪められている。それも、櫻庭の興奮の一つだった。


「ん……ふ、ぁっ、ん……ぅ」


 いつの間にか、櫻庭は自分が教師だということも忘れ、情けなく声を出していた。
 少しずつ、彼が堕ちていっている証拠でもあった。その僅かな変化でも、如月は嬉しくて微笑んだ。

 
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