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旦那様と甘い日々

第1章 chapter 1




「んんっ!?」


思わず持っていた彼の背広を地面に落とす。彼はそのままグイグイと私の体を後ろの壁に押し付けた。


薄く開かれた唇を抉じ開け入ってきた彼の熱い舌は私のを追いかけ逃がさない。やらしく絡み付くそれに私の息は上がった。


「んっ…ふぁ…ぁ」


唇が離れると彼との間に銀の糸が張った。そのまま彼は標的を私の首もとに定めると私の体の後ろに手を回し引き寄せ、顔を肩に埋めた。


彼の熱い舌が今度は肌を這う。「っあ、うきょ…さ」と彼の名前を呼ぶと彼の手はどんどん下に落ちていき、結んでいたエプロンの紐を解いた。


そして、


「文香」


1つ息を置くともう1度私を引き寄せ甘いキスを落とす。何度も何度も絡められるその舌の感触に、私は腰が抜けてしまいそうになった。


するりと私の肩からエプロンの紐が落ちると付けていたそれも地面に落ちる。


「…ゃ…ぁあっ…ふっ」


激しいそのキスと共に彼は私のスカートから生える足に手を伸ばし、そのキス同様甘く私を撫でた。


いやらしい音が玄関に響く。


彼が私の上顎を刺激したその時、私はついにガクッと腰が抜けて地面にしゃがみこんだ。


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