テキストサイズ

お嬢様のえっちな遊び

第1章 日常が変わる瞬間

だが今は飽き飽きしていた

踊りを誘われるたび、視線にいやらしいものを感じて億劫というか呆れ、もはやなんというかつまらない

型にはまったシンプルさではエリスの興味は働かなかった



ひとりきりのバルコニー
夜風が気持ちいい



「そうだな
フロアに響き渡るような声で
sexしてくださいって言われたら
八割OKってとこかな」



けたけた笑う

くすぐったくなるような笑みだ
エリスは17、8に見えるが、時にはそんな愛らしい表情もでき、実に多様に富んだ個性で溢れていた



「…ん?あれなんだろ」



邸宅の庭に何か見え、エリスはバルコニーをあとにした

広間では見つめ合う男女が社交ダンスに熱を上げ、目的が合致した男と女が楽しみながら踊っている

売れ残りであるエリスはいろんな意味で浮いていた



「一曲願えませんか?」
「ごめんなさい」



他にも声をかけられたがエリスは次々に断っていった

いざ庭に出てみると薄暗さからどこがどこだかわかりにくい

上から見た時は一目でわかったのに



「あー…もう」
「何か落とし物でも?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ