お嬢様のえっちな遊び
第1章 日常が変わる瞬間
ロズウェルト侯爵…
簡単に言ってエリスより格上
迂闊に失礼を働けない相手だった
招待主でもある
「ロズウェルト侯爵
今日はお招きいただき光栄です」
「そんなこと言って
挨拶する気なんて
最初からなかっただろう?」
「まあ…」
エリスは困った顔をした
「貴婦人に囲まれて
近寄れなかっただけですわ」
「そんな風だったかい僕は?」
「モテモテでしたわ」
貴族に相応しい美貌に気品
中でも侯爵は特別麗しい美丈夫
気に入られたい女は引く手数多、次から次へと侯爵に話しかける行列にエリスは諦めムードでさじを投げた
「私などが近寄れば
花に混じる石ころでしたから」
「よく言うよ」
「あら…?」
「会いたかった人に会えなくて
それでは夜会を開いた意味がない」
手の甲に軽く触れる口づけ
エリスは悪い気分ではなく、女の自尊心を満たされたが、今はそれよりバルコニーから見えた何かだった
茂みから覗くそれは茶色のマントであったと察するに背中とおぼしき形から人のように見えた
簡単に言ってエリスより格上
迂闊に失礼を働けない相手だった
招待主でもある
「ロズウェルト侯爵
今日はお招きいただき光栄です」
「そんなこと言って
挨拶する気なんて
最初からなかっただろう?」
「まあ…」
エリスは困った顔をした
「貴婦人に囲まれて
近寄れなかっただけですわ」
「そんな風だったかい僕は?」
「モテモテでしたわ」
貴族に相応しい美貌に気品
中でも侯爵は特別麗しい美丈夫
気に入られたい女は引く手数多、次から次へと侯爵に話しかける行列にエリスは諦めムードでさじを投げた
「私などが近寄れば
花に混じる石ころでしたから」
「よく言うよ」
「あら…?」
「会いたかった人に会えなくて
それでは夜会を開いた意味がない」
手の甲に軽く触れる口づけ
エリスは悪い気分ではなく、女の自尊心を満たされたが、今はそれよりバルコニーから見えた何かだった
茂みから覗くそれは茶色のマントであったと察するに背中とおぼしき形から人のように見えた