イケない同棲生活
第3章 3――新居にて
ぎゅっと、次第に指にはいる力が強くなる。
「ん、お前、素質あるぜ」
「ンッはぁっ…っぁ、」
なんの素質よっとツッコミたいのもやまやまだけれど、喋る間もなく口から零れる喘ぎ声。
抑えようとすれば、そんなの許さないとでもいうように更に深く攻めてきて。
「ここが気持ちいいのか」
「ァアッ?!いやァッ…んぁあっ!」
穴の入り口で指先で何度か出し入れされ、一気に深くまで入り込んでくる男の指が、ピンポイントにナカで擦られる。
その時、自分でもわかるくらい愛液が溢れているのがわかって、恥ずかしさで泣きそうになった。
「たまんねぇな、その目。俺、そういうの見ると壊したくなるんだよ」
そんな私を見た男がふっと瞳を細めて笑い、ぎゅっと目を強く瞑った私の頬にキスをした。
その優しいキスに誘われるように、一筋の涙が頬を伝って。
そのまま流れ行く涙を彼が口付けを落とした。
「今日はこれで勘弁してやるよ」
「アンっ?!アッやっんんぁっそ、んな早くっアァァッ!!」
そして男は唐突に指でピンストするスピードを速め、指の本数も増やし、全力で私をイかしにかかってきた。
イってやるもんか!!と、さらに指に力を込めて喘ぎ声もおさえるが…
「これからが楽しみだわ」
「んん~~っ!!」
ビクンッビクビクッ
――クスクスと遠慮なく笑う男の声を最後に、私は白い世界へと誘われたのであった。