イケない同棲生活
第5章 罠
目を伏せる真弘の切れ長の瞳が目の前にあって。
それに見惚れているうちに、割り込んできた舌。
「…ン、」
ちゅ、ちゅくっちゅるっ
舌を吸い付かれ、ほんのり甘い真弘の舌を堪能するように、ぎこちなくも応える。
何度も何度も角度を変えながら、その度に深く挿し込まれる舌に絡ませて。
「はぁっま…ひろ…ここ、外」
離れた隙を突いて胸板を押しながらそう言ってみたけれど。
「外が嫌なら、早く言えよ」
真弘は頑なに私から離れようとせず、そんなことをぶっきらぼうに言うと、
「じゃなきゃ、止めねぇから」
かぶりつくように再び唇を塞ぎ、その勢いに耐え切れなかった私の体が後ろに傾いた。
とんっと冷たいコンクリートが背中に触れるも、燃え上がるように熱くなり始めた自分の熱で浮かされそうだ。
「真弘…ッ」
「熱くなってんな」
ここが明るみから逃れる場所だとは言え、ばれない保証なんてない。
なのに、真弘はなんの躊躇もなく私のスカートの中に手を忍び込ませ、
湿ったパンツの上に指を這わせた。
コリッ
「やぁ…ッ」
びくんっと、熱く膨らんだ蕾を不意に押され、体が大袈裟に跳ねる。
絶対、反応を楽しんでる。こいつ…!!