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詩集2

第4章 告白

5.5
告白
大事な大事な親友を

大事な大事な親友たちを
わたしは無情に殺しました

殺したのは私達の関係

もうこれ以上

悲しみたくない

2人の少女と1人の少年

最初は小さな思い違い

手と手が触れ合った瞬間の暖かさ

それをわたしは勘違いした

あの人が好きだったのは彼女

わたしが好きだったのはあなた

夕暮れの美術室で

あなたと3人

ゆっくり時間が過ぎていく

本質は物事を分解すること

筋肉、骨格

置かれた彫像を3人で囲む

どんどん時間が過ぎていく

どんどん描けなくなっていく

悔しさを目尻にためて

夕暮れの帰り道、別れ際に振り向いた時

二人が手を握り合う

歩きながら、寄り添いながら

デッサン用にと買ったナイフを、初めて別のことに使った日

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