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秘め事は月の輝く夜に、あなたと~後宮華談~

第1章 人知れず咲く花

「も、申し訳ございません」
 王に初めてお目見えしたというのに、最初から何という失態だろう。
「そなたは、いつもそのように畏まっているのか?」
「今後は二度と、このようなことが無きよう―」
 謝罪の言葉を続けようとした明香は思わず言葉を呑んだ。

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