発言にはご注意を
第1章 発言にはご注意を
「……これって…まさか…。」
全裸でカーテンを開けた先にあったのは堂々した男性の大切な『アレ』。
俺を除くメンバー全員は机を囲んで人生ゲームを楽しんでいる。その楽しそうな声だけが耳元に届く。誰一人違和感はなさそう。
どうゆうことなのかととりあえず回りを見回す。
特に代わりなく隣には洋式トイレ、鏡が壁にあり、洗面台があって、白い真新しい歯ブラシがコップに立て掛けてある。
水の入っていない大きな浴槽とシャワー。よさげなシャンプーとリンス、ボディーソープ。昨日となにも変わっていない、ホテルのユニットバス。その浴槽の中央に我が物顔の『アレ』。
一体どうしろと言うのか。まず、なぜ取れた?気づかないのはなぜ?今も気づかない?
「…これは…あいつのか。」
別にこれを見て「こいつのだ!」っとわかったわけではない。……まあ、多分こいつのだろうと思う男と、ついさっき風呂が空いたことを知らせに来た男が一致しので、そうだろうと予想したのだ。
これ、どうしたものか。盛り上がってるなか全裸でお届けにいくわけにもいかないし、だからといって呼ぶのもどうなんだと思う。もし、「なんで呼んだん?」なんて他のやつに言われたら答えることができない。
触るのはかなり抵抗するが、とりあえず端に避けておきたい。お湯に浮かせれば触る時間は短くて済む。
浴槽の栓を締めてお湯を出した。