
愛の国
第3章 ありがと、
「アリア、次からは気をつけるんだぞ。
で、サーヤちゃんと言ったかな?
この国の森に何が起きたのか、僕にも聞かせてくれないか?」
「もちろんですわ。
先日の…」
アリアは兄、カイジがどれだけ心配してくれていたかをきづいた。
そして…
「ファイ、ごめんね。
勝手にどっかに行っちゃって。
カイジ兄ちゃんから聞いたよ。
ファイ、ずーっとわたしのこと探してたんでしょ?」
そう。
ファイもまた一心不乱にさがしていた…
「アリア姫、少しよろしいですか?」
そう言ってファイはアリアを隣の部屋へ連れて行った。
