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誘淫

第6章 欲望

「紗由理!!」

奥の部屋は殺風景極まりない部屋だった

なんの装飾もない白い壁紙の20畳もありそうな広いだけの部屋

中心にはキングサイズのベッドがあり、その隣にソファーが置かれている

そして妻はそのソファーに目を閉じて座っていた

「紗由理〜!!」

何度叫んでも返事はなかった

「お前〜紗由理に何をした!?」

「ふっ…ただ寝てるだけですよ」

襟元につかみかかられても男は冷静だった

「さっきの女といい…お前らは何がしたいんだ?俺達を巻き込んで?」

「パーティーが済んだら奥様はあなたにお返しします。ちょっと協力してもらいたいだけですよ」

「何がパーティーだ!!どうせ怪しい薬かなんかで眠らせてるんだろ?卑怯者!紗由理は連れて帰る」

「わからない人ですねぇ…卑怯…ですか……奥様のブログを見ながらストーカーしていた人のセリフとは思えませんね」

「な…何を言ってる?」

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