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恋のハードル高し!!(に)

第3章 歪み

放課後昇降口で逞を待つ私は『デート』に誘おうと思っている。

学校帰りの寄り道や、幼馴染のノリではないちゃんとしたやつ。家に迎えに来るんじゃなくちゃんと待ち合わせをして、そこから手を繋いでデートをする。


会った時に『ミラ?!』ってびっくりする逞を想像するのが楽しくて……オシャレを頑張ろうと思う。


ショッピングモールをぶらぶらして、カフェでお茶をして、なんでもない話をしながら笑いあって楽しい時間を過ごしたい。


考えてるとちょっとにやけちゃうので、頬を触って引き締めたり。


「……ミラ?どした?顔赤いよ?」


いつの間にか逞は私の前にいて、不思議そうに私を覗き込んでいた。

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