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恋のハードル高し!!(に)

第3章 歪み

「べ、別にどうもしてないよ?」

「そ?じゃ帰ろうか」


自然と手を握られるから私も握り返すと、逞が私を見て笑った。


「何?」

「ん?ミラがギュッて握るからなんか……ね?」


嬉しいのか?嬉しいんだな?
私も嬉しいよ。


「ね、タク」

「ん?」

「デートしよっか?」

「どこか行きたいの?」

「うーん、そう聞かれると何とも言いようがないんだけど」

「……あぁ、わかった!『この人私の彼氏です!!』って世間に自慢する気だ」


おどけて言う逞に肩パンチを喰らわそうと拳を握ったが、もっと女の子らしく振る舞おうと腕を下ろした。


「タクさぁ、もし私がそうだよって言ったらどうすんの?」

「嬉しすぎてここでチューする」

「お、うえ?!」

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