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恋のハードル高し!!(に)

第1章 予兆

「ミラ?」

「ん?」


名前を呼ばれ顔を上げれば逞が見ていて、目が泳いでしまう。

そんな私の手を握り恋人つなぎをする。


「動揺し過ぎ」

「だって……」

「だって、顔が近い?!」

「意地悪言うな!!」

「うん、ごめん」


そう優しく笑うから私もつられて笑う。

逞のこう言う雰囲気が凄く好きで、手をにぎにぎする『スキ』の意味を込めて。

これで伝わってるのかはわからないけど、私がすると逞も2回返して微笑むから、都合よく捉えている私なのだ。

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