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恋のハードル高し!!(に)

第1章 予兆

「たぁくぅ?」


ふて腐れた私の腕を引っ張ったタクは、チュッと唇を重ねる。


「タク!!」

「頂いちゃいました」


そう言って何事もなかったように立ち上がった。

ムカつく!!

公衆の面前で顔色変えずにキスするとか……お前は外人か!!


「ミラ、おはよう……ふふっ、顔真っ赤だよ?」


タクは私の頬を指の甲で軽く撫で、したり顔で笑っていた。

私は顔に一気に熱を感じるのに……。


「ミラ……ごめん、やだった?」


もちろん、チューがやだった訳じゃない。
チューしたのに平然としてるのがやだし、私だけ照れてるのがやだ。

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