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恋のハードル高し!!(に)

第1章 予兆

「チカ……ちゃんと勉強したの?」

「したよ!しかも分数!!」

「……何だそれ、小学生か?!」

「私と同じツッコミだし!!」


タクがクスクスと笑うから、私まで笑った。


「ミラ、電話もメールもしなくてごめんね?今日は2人で勉強しような?」

「……うん、私……マジで心配したし!!」


何かあったのかと、心配した。
だから余計に、こんなノリのタクに腹が立ったのだ。

そんな私の頭をポンポンとすると、後ろから騒がしい声がする。


「あ"ー!!逢引ー?!」

「うっわ、朝から超うぜぇ」


笑ながらも幼馴染'sが続々と改札を通って来る。


「雨降る!今日雨降るよ?!だってミラちゃんがもう来てるし!!」

「こんの、おチビ!!」

「ミラちゃんがでかいんだって!!」

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