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恋のハードル高し!!(に)

第2章 信頼

「なぁミラ。タク、ケイタイ買わねーの?」

「さぁ、週末にでも買いに行くんじゃん?」

「イヤ、普通なら今日の放課後速攻で買いに行くだろ!!」


親雅と並んで歩きながら、この場にいない逞の話。

幼馴染だし、大事な親友でもあるんだ。


「チカみたいにケイタイ依存症じゃないんだよ!」

「つーか不便じゃん」

「そーでもないよ?」

「イヤイヤ、俺が」


自分がかい!!

薄目で親雅を見ると、私と目を合わせた親雅が吹き出して笑った。

実際、毎朝駅で会って昇降口で分かれて、帰りもまた昇降口で会う。決まったタイムスケジュールを送っている私達には特にケイタイはいらない。

ただちょっと、帰ってから寝るまでの間が物足りないけど。

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