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恋のハードル高し!!(に)

第3章 歪み

放課後、何時ものように下駄箱で逞が待っていてくれる。


「お待たせ〜」

「あぁ」


私の声で気付く逞は、ふと笑顔を見せた。


「ね、テスト明けだし、日曜どこかに行こうよ!!あっ、ボウリングしたい!!」


手を上げて自己主張すると、逞は笑って私の手を降ろさせた。


「それは、何処かじゃなくて決まってるって言うんだよ」

「タクが行きたいとこがあるならそれでもいいんだよ?」

「……俺の行きたいところねぇ……」

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