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悪魔と淫美な世界へ

第1章 ~過激な同棲~

 
 
 
下校していく生徒達の中、門の前で立ち止まるゆきと里香の姿があった。 
秋も終わりに近づき、制服だけでは寒い時間帯だ。
 
 
 
「ゆきっ
 また明日ー!」
 
「またね!」
 
「里香!待ったかっ?」 
 
 
別れ際、細身でカッコイイ爽やか男子が駆け寄って来てさり気なく里香の手を握った。
 
 
 
「ううん!
 ねぇっ今日はどこ行く ~?」
 
「そうだな~…」
 
 
 
ラブラブな感じで仲良く学校を後にしていく2人を、ゆきは羨ましそうに見つめた。
 
 
 
 お似合いのカップルだ な~~
 いいなぁ~…
 
 …わたしも‥ああいう 風に彼氏と‥‥
 
 
「なにをボーッとしてる 」
 
 
 っ!?!?
 
 
 
突然、低く官能的な声が耳元で囁かれゆきは驚いて勢い良く振り返った。
視線の先には魁の姿があり、全身から漂う色気と完璧なルックスに一瞬見とれてしまった。
 
 
 
「えっ‥ななんでっ…」 
「早くお前を鳴かせたく て迎えにきた
 行くぞ…」
 
「えっ‥ちょっ…」
 
 
 
グイッと肩を抱き寄せられ、混乱している中半ば強引に歩き出した。
 
着崩した黒いYシャツから見える鎖骨に、ゆきは思わずドキッとし顔が熱くなっていくのを感じた。
 
 
 
 もの凄い色気‥‥
 悪魔って‥みんなこん な感じなのかな…?
 
 ―――って‥このまま 帰ったら
 処女喪失の危機っ!
 
「わっ‥わたしっ
 あの家に帰らないっ! 」
 
 
 
腕を振り払うゆきに、魁はいきなり顎を掴み上げ強引に唇を重ねた。
 
 
 
「~~~っ‥‥
 んっ‥‥やっ‥‥」
 
 学校の近くでっ…
 
 
「じゃあ‥ここでするか ?
 俺は何処でも構わない が」
 
「っ!?」
 
「どうする?」
 
 
 
悪魔な笑みを浮かべながら、その整った顔を近付けた。
 
 
 
 あの目…本気だっ…
 どうしようっどうしよ うっ!!
 
「い‥いやっ」
 
「家でって事だな」
 
「ちっ違っ」
 
 どうしようっ
 ヤバい展開っ―――… 
 
 
 
 

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