悪魔と淫美な世界へ
第6章 ~揺さぶられる心~
「あ…わたし…」
「安心しろ…痛くはしな い」
黒胡の手は滑る様に下へと移動して行き、優しくそこに触れた。
「あっ…」
えっ…なんでっ…!?
「凄い濡れてるな…」
「あっ…やっ…」
次第に激しくなっていく攻めに、ゆきは快楽に襲われて身体をビクつかせた。
「あぁっ…だめっ…」
「もっとの間違いだろう ?
本当に感じやすい身体 だ…」
「あっ…はぁ…」
魁もそんな事…言って た…
「ゆき…俺を受け入れろ …」
いきなり身をよじる様な快楽がゆきを支配し、一瞬で頭の中が真っ白になっていった。
「あぁっ!…あっ…!」
「さっきよりもいい声だ …
我を忘れるくらい…も っと鳴け」
激しすぎて…気が変に なりそうっ…
「はぁっ…あっ…魁っ… 」
ゆきの口から無意識に発せられる名前に、黒胡は表情一つ変えず攻め続けた。
「あぁっ…魁っ……」
「そんなに…魁が好きな のか…?」
一瞬、黒胡は切なげな表情を浮かべた後さらに激しくゆきを攻めた。
「あぁっ…そんなに…激 しくしないでっ…」
「フッ…
言葉とは裏腹だな…」
「魁っ…あっ!…好きっ …」
ゆきは黒胡に腕を伸ばし、しがみつく様に抱き付いた。
そんなゆきを、黒胡は何も言わずただ抱き締めた―――……