悪魔と淫美な世界へ
第6章 ~揺さぶられる心~
拒否したら死ぬ…
でも…この人を選んだ ら…もう魁の所には戻 れない…
「迷う必要があるのか?
死にたくなければ、ど っちにするのかなんて もう決まっているだろ う」
「…でも…魁と離れたく …
魁なしじゃ…生きてい けない…」
「なら…死ぬか?
恐怖と苦痛の中、ボロ ボロに犯されて…」
嫌な笑みを浮かべながら、黒胡は唇が触れそうな距離まで顔を近付けた。
「魁と…一緒じゃなきゃ 嫌…」
「そう…」
乱暴に顎を掴まれた瞬間、噛みつく様に唇が重ねられた。
「んっ…やっ…」
殺されるっ!?
怖いっ…
抵抗する手を抑えられ、唇は首筋と胸元に痛いくらい強く吸い付いた。
「いっ…んっ…」
噛みつかれてるのか吸 い付かれてるのか分か らない痛さっ…
こうやって…ジワジワ と痛めつけられて…
最後には――…
魁と…もっと一緒に居 たかった…
一筋の涙が頬を伝い、それに気が付いた黒胡は無言でジッと見つめた。
「もっと暴れて泣き叫ぶ のかと思ったが…
…静か過ぎてつまらな い…」
今度は耳元に唇が寄せられ、フー…と吐息が掛けられた。
「あっ…」
「ふ~ん…耳も感じるの か?」
そう囁く様に言うと、今度は耳を舐めそのまま首筋から胸元へゆっくりと舌を這わせた。
「あっ…んっ……何で… 急にこんな事っ…」
「言っただろう?
静か過ぎてつまらない からだ…」
微かに熱っぽく色気に満ちた眼差しに、ゆきは魁の姿を重ねてしまい一瞬ドキッとした。
「はぁ…」
魁っ…
時に軽く吸い付きながら、手は少し激しく胸に触れた。
「あぁっ……あっ…」
さっきの乱暴な感じと はまるで違うっ…
…凄く気持ちいい…
顔もそうだけど…触り 方とかなんとなく魁に 似てる…
「フッ…
上だけで凄い感じよう だね
こんなに反応が良いと もっと鳴かせてみたく なる…」