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悪魔と淫美な世界へ

第8章 ~誓い~

 
 
 
書斎では壁に寄りかかりながら腕を組んでいる黒胡と、姿勢良く立ち尽くしている琉希が話し込んでいた。
 
 
 
「2人はまだあの部屋に こもっているのか?」 
「はい
 
 あの部屋には近付くな と言われているので、 ゆき様が空腹でダウン するか体力が無くなれ ば出て来ると思います 」
 
「ふ~ん…」
 
「…まるで玩具を取られ た子供の様ですね」
 
 
 
琉希は、Sっ気混じりの薄ら笑みを浮かべながら中指で眼鏡を直した。
 
 
 
「そう見える?」
 
「はい
 見ていてとても面白い です」
 
「フッ…」
 
「魔界で1・2を争う魁 様と黒胡様をこんなに 魅了させてしまうなん て…
 ゆき様は本当に凄い人 間ですね」
 
「…そうだね」
 
 
 
黒胡は遠くを見るような眼差しで、一点を見つめたまま独り言の様に呟いた。
 
 
 
 
 
 

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