悪魔と淫美な世界へ
第2章 ~可愛い?年下男子~
近くのファミレスに2人の姿があり、窓際の席で向かい合うように座っていた。
「おれ‥チョコレートパ フェ
ゆき先輩は?」
「あっ…じゃあ‥‥
わたしはフルーツパフ ェで…」
「チョコレートパフェと フルーツパフェですね 少々お待ちください」
「ゆき先輩もパフェ好き なの?」
「甘い物ならなんでも… 蒼空もパフェ好きなの ?」
「大好物!
ゆき先輩の次にね♪」
「えっ…!?」
可愛らしい笑顔を浮かべる蒼空に、ゆきの顔は熱くなり胸を高鳴らせた。
「照れた顔も可愛いね♪ 」
「かっからかわないでっ …」
蒼空の方が可愛いと思 うけどっ…
「お待たせしました
チョコレートパフェと フルーツパフェです」
パフェをテーブルに置いたウェイトレスは、軽く頭を下げ足早に厨房の方へ戻って行った。
「美味しそうだね♪」
「うん」
チョコレートソースがたっぷりかかったパフェを、美味しそうに頬張り始める蒼空。
その姿を、ゆきはこっそりと見つめた。
蒼空って‥女装したら 完璧女の子だよね~
わたしなんかよりずっ と可愛い‥‥
きっと‥かなりモテる んだろうなぁ~…
「どうしたの?
食べないと溶けちゃう よ?」
「えっあっ…うんっ…」
ハッと我に返ったゆきは、動揺しながらパフェを口にした。
「ゆき先輩のも美味しそ うだね
一口頂戴♪」
そう言って、蒼空は口を大きく開けた。
これって‥食べさせろ ってことかなっ?
「どうぞ…」
人目を気にしながも、ゆきはぎこちなく蒼空の口にパフェを差し入れた。
「フルーツパフェも美味 しいね♪」
「う‥うん」
ニコッと満面な笑顔を向ける蒼空に、ゆきは思わずドキッとし恥ずかしそうに目を逸らした。
今からこんなにドキド キしてたら
身が保たないよっ
あの可愛すぎる笑顔が いけないっ…
「ゆき先輩は
なんで高校生で同棲し てるの?」
「えっ…それは‥‥」
どうしようっ…
本当のこと言うわけに もいかないし‥‥