悪魔と淫美な世界へ
第2章 ~可愛い?年下男子~
昼休み…
里香の机とくっつけて弁当を広げているゆきの姿があった。
「昨日桐島くんに告られ たんだってっ?
ゆきも隅に置けないね ~!」
「まあ…
里香がわたしのことい ろいろ教えたおかげで …」
ゆきは不機嫌そうに弁当を頬張り、里香と目を合わせようとしなかった。
「ごめん!
なんか断れなくて…」
「別にいいよ…」
断れなかったの‥なん かわかる気がするっ…
デート…どうしよう… 魁とは‥別に付き合っ てるわけじゃないけど ‥‥
…でも…
なんかやましいことし てる気分になっちゃう ‥‥
☆ ☆
その放課後…
学校を後にするゆきの姿があり、門に近づくにつれドキドキと胸が高鳴ってきた。
本当に待ってるのかな …?
「ゆき先輩っ♪」
「きゃっ!」
後ろから突然声を掛けられ、不意を突かれたゆきは驚きのあまりビクッ!と肩が跳ねた。
「蒼空…」
「ギリギリ間に合って良 かった!
じゃあ‥デート開始♪ 」
「えっちょっ…」
いきなり手を握られ、周りの視線を集めながら引っ張られるように歩き出した。
結局‥断れなかった…
一体‥どこ行くんだろ うっ‥‥
っていうかみんな見て るしっ…