悪魔と淫美な世界へ
第2章 ~可愛い?年下男子~
「えっ…」
「特別に選ばせてやる
自分の望む方を選べ」
元の生活に戻れる…?
…でも…
そっちを選んだら‥魁 は…?
「ゆき先輩
悪魔に心を奪われちゃ 駄目だっ」
「蒼空…」
2人の視線を浴びながら、ゆきは魁と蒼空を交互に見つめた。
…わたしが‥望んでる こと‥‥
…わたしっ‥‥
蒼空にキスされた時‥ 嫌って思っちゃった…
‥‥でも…魁の時は… もっと触れて欲しいっ て‥心のどこかで思っ てる自分がいて‥‥
一番‥わたしが求めて いるもの…
…それは―――
「‥‥‥魁‥‥
…わたし…魁と一緒が いい‥‥」
「ゆき先輩…なんで?
その人は悪魔なんだよ ?
ゆき先輩の事なんか餌 としか思ってないんだ よっ!?」
「…それでも…わたし… 魁の事が…好きっ」
「なら…来い」
手を差し伸べる魁に、ゆきはゆっくり近付いて行きそっと手を取った。
「ゆき先輩っ…」
「蒼空…ごめんね…」
「俺に関する記憶は消さ せてもらう
ゆきへの想いもな…」
「‥‥消させない‥‥
この想いと痛みは忘れ ないっ!!」
今にも泣き出しそうな顔でそう言い放つと、蒼空は屋上を走り去って行った。
「蒼空っ!」
「フッ…まあいい
お前を‥欲という闇に 堕ちていくのが楽しみ だ…」
悪魔な笑みを浮かべながら、ゆきの頬にそっと触れた‥‥
もう今度こそ‥後戻り できない気がする‥‥
…でも…
自分で選んだ道だから 後悔しない
‥‥‥多分‥‥‥
「ウフフ…見つけたわ」
「ふ~ん…
こんな所にいたんだぁ ~♪」
妖しげな笑みを浮かべながら、離れた所から2人の姿を見下ろす黒い羽を持つ2人のグラビア風美女‥‥