悪魔と淫美な世界へ
第3章 ~淫乱美女姉妹~
そこには、羨ましいくらいメリハリのある体つきをした美女2人の姿があった。
声の主はブラウンのゆるい巻き髪の美女で、お姉様風な顔立ちとバッチリ化粧をしていた。
服はボディーラインはっきりわかる、大人っぽいデザインの黒いミニワンピ姿だ。
名前は、美蘭(ミラン)。
その隣には、背中まであるストレートの黒髪美女がいて、可愛らしさを引き立たせるようなナチュラルメイク。
服は可愛らしさを意識したピンクのニットにミニスカートで、やっぱり体のラインがわかる物だった。
名前は、潤那(ジュンナ)。
雰囲気が異なる2人だがどことなく似ていて、姉妹の様に見える。
わぁっ…もの凄い綺麗 な人達!
魁の知り合いっぽいけ ど…
…って事は‥この人達 も‥‥
「美蘭、潤那…何をしに 来た」
「何って、あなたを探し に人間界まで来たのよ 」
「で、面白い展開になっ てたから
勝手にお邪魔しちゃっ た♪」
美蘭に続く様に、潤那は面白半分でそう言うと、チラッとゆきに視線を向けた。
「ふ~ん…
魁に感じない人間の女 なんて初めて見たかも 」
「そんな人間なんて放っ ておいて
私達と楽しみましょう ?
私も潤那もあなたとの 快楽が欲しくて
身体が疼いてたまらな いのよ」
色気ムンムンで魁を見つめる2人に、ゆきは当てられてドキドキする一方‥ズキッと胸の奥が痛みだした。
そんな美蘭と潤那を見た魁は、ゆきから離れる様にベッドから降り、無言で2人に近付いて行った。
えっ‥‥魁…?
「お前達は後だ
今はゆきの処女が先だ 」
後‥‥
わたしとしたら‥その 人達ともするってこと …?
「…そう…
それじゃあその人間の 処女を奪うまで
私達も人間界で楽しん でましょう?潤那」
「はい、お姉様
またね魁♪」
あっさりした態度の2人は、バッと黒い羽を広げるなり窓から飛び立って行った。
それを見送った魁はまたベッドに戻り、ゆきに覆い被さった―――