悪魔と淫美な世界へ
第3章 ~淫乱美女姉妹~
早朝…
目を覚ますと同時に、ゆきは倦怠感に襲われながらも、ゆっくりと上半身を起こした。
部屋には魁の姿はなく、掛けられていた布団がハラリと落ちた…
裸のままだという事に気がつき、昨日の出来事が鮮明に思い出され頬が赤くなっていった。
あのまま疲れて寝ちゃ ったんだ…
……結局…わたしのせ いでまた最後まででき なかった‥‥
魁に触られたりされる のは気持ちいいのに…
…でも…下は――…
複雑な表情を浮かべ、ギュッと布団を握り締めた。
こんな体じゃあ…
魁も嫌になってあの人 達の所に行っちゃうか な…?
美蘭と潤那の色気たっぷりな姿が頭を過ぎり、苦しいくらい胸の奥が締め付けられた。
☆ ☆
「ねぇゆき、聞いてる? 」
昼休みで賑わう教室…
ゆきは、里香と机をくっつけて弁当を広げていた。
「う、うん…」
「どうしたの?
同棲中の彼氏と喧嘩で もした?」
「ううん…
心配してくれてありが とう
でも大丈夫だから」
「そう?
あんまり無理しちゃだ めだよ?」
「うん、ありがとう」
魁…どこに行ったんだ ろう…
家のどこにもいなかっ たし…
…やっぱり…昨日の人 達のとこに‥‥
あの美女2人と魁が、ベッドで身体を重ね合わせる光景が頭を過ぎり、胸が痛く苦しくなった。