悪魔と淫美な世界へ
第4章 ~ 捧げる想い ~
「ゆき、おはよう!」
元気の無いゆきの前に、里香はいつもの様に笑顔で机に飛びついた。
「おはよう…」
「ゆきって、最近ずっと 元気ないよね
そろそろ元気ない理由 聞かせてよ?」
「う~ん…まあ…なんて 言うか‥‥
‥‥魁と…うまくいっ てないというか‥‥」
「そっかぁ…
でも、同棲までしてる んだから
またラブラブに戻るよ ♪」
「まあ…」
そうだった…
他の人には、同棲カッ プルっていう事になっ てたんだっけ?
里香に相談したかった けど…
どうしたら好きになっ てもらえるかって悩み は変だよね‥‥
「ねぇ!
ゆきの彼氏って、明日 暇だったりする?」
何か思いついたような里香に、ゆきは気にしながらも口を開いた。
「?多分暇だとは思うけ ど…」
悪魔だから仕事なんて してないと思うし…
「じゃあ、明日ダブルデ ートしないっ?
丁度、学校も休みだし ♪」
「えっ!?」
突然過ぎる里香の提案に、ゆきは驚きを隠せない様子で目を丸くさせた。
「デートの場所はあたし が決めとくから
彼氏、ちゃんと誘って ねっ?」
「えっ‥‥う‥うん‥‥ 」
どうしよう…
なんか‥とんでもない 事になっちゃった‥‥