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悪魔と淫美な世界へ

第4章 ~ 捧げる想い ~

 
 
自宅に帰って直ぐ、ゆきは玄関に置かれていた魁の靴が目に入った。
 
 
 
 魁‥いるんだ‥‥
 
 
 
一気に緊張で胸が一杯になり、ゆきは恐る恐るリビングへ足を運んだ。  
 
 
 
 
 
 
「早かったな」
 
「っ!?」
 
 
 
リビングに入った瞬間、突然背後から魁の声が聞こえ、耳元に唇が寄せられた…
 
 
 
「あっ…」
 
「今日は独りで帰ってき たのか?」
 
「う‥うん…
 …魁‥‥あの‥‥」
 
「なんだ?」
 
「…その…友達に‥‥
 明日‥ダブルデートし ないかって誘われて… 」
 
 
 そんなに密着されたら 余計緊張しちゃうっ… 
 
「ダブルデート?
 人間は面白い事を考え るな」
 
「あの…予定あるなら
 友達には断っておくけ ど…」
 
「お前はどうなんだ?」 
「えっ…?わたしは…」 
 魁とデートなんて‥そ ういえばしたことない ‥‥
 
 
 
高鳴る鼓動を感じながら、ゆきは魁の方を向いた。
 
 
「…行きたい…」
 
「クスッ…そうか
 どんなデートになるか 楽しみだ」
 
 
 
悪魔な笑みを浮かべる魁に、ゆきは直感的に嫌な予感がした。
 
 
 
 まさか‥里香達の前で 変なことするつもりじ ゃないよね…?
 
 
「ゆき…」
 
 
 
突然唇が重ねられ、激しく舌が絡んできた…
 
 
 
「んっ…ふっ‥‥」
 
 ドキドキして‥胸が苦 しいっ…
 
 
 
魁の手は、いつの間にかゆきの制服を乱していて、露わになった胸元に触れた…
 
 
 
「あっ…待っ…」
 
「待つ理由がない」
 
「…でも‥わたし…」  
「出来ないかは‥やって みないとわからないだ ろう?」
 
「そう‥だけど‥‥」
 
「来い…」
 
 
 
耳元で囁かれ‥吐息で、ゆきの身体はビクッと反応した…
 
魁の完璧な身体が覆い被さり‥ゆきはそのまま身を委ねた―――‥‥‥
 
 
 
 
 
 

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