悪魔と淫美な世界へ
第4章 ~ 捧げる想い ~
そのキスは徐々に激しくなり、いやらしく舌が絡む…
「んんっ…ふっ…」
夢じゃ‥ないよね…?
「ゆき…」
耳元で囁く魁の低く色っぽい声に、ゆきの身体はビクッと反応した。
その唇は、耳から首筋へなぞる様に這っていき…
手はゆきの制服を手際良く乱していく‥‥
「あっ…魁っ‥待って… 」
「どうした…」
「なんか…夢みたいで… 」
「夢じゃない」
いつもの悪魔な笑みではなく…
愛しい人を見るような色っぽい眼差しの魁に、ゆきの胸は強く脈打った。
「ゆき…俺の心を奪った 唯一の女…
感じるか?
お前に触れるだけで‥ こんなに鼓動が高鳴っ ている…」
魁はゆきの手を取り、自分の胸に当てた。
その鼓動は触れるだけでも、強く速く脈打っているのがわかり…
無音の部屋で、互いの鼓動だけが響いていた―――‥‥
わたしと同じ…
「ゆき…愛してる…」
魁の口から一番聞きた かった言葉っ…
今…怖いくらい幸せ…
「夢じゃない事‥身体で わからせてやる…」
いつの間にか露わにされた胸元に魁の唇が触れ、スカートの中に手が滑り込んできた…
「あっ…魁っ…」
えっ…前は痛いだけだ ったのにっ…
…今は‥気持ちいい…
「そうか…
お前の身体は‥愛を欲 していたんだな
こんなに感じて…」
魁の優しいけど激しい攻めに、ゆきは身体をビクつかせた。
「あぁっ…あっ…魁っ… 」
気持ち良すぎてっ…
自分の体じゃないみた いっ…
「ゆき…
そろそろ‥お前を感じ たい…」
そう耳元で囁いた瞬間…魁は何かに気がついた様にゆきから離れると、窓の方を睨みつけた。