悪魔と淫美な世界へ
第6章 ~揺さぶられる心~
ベッドの中、魁に寄り添う様にくっついているゆきの姿があった。
2人共何も着ていない様で、布団から裸の上半身が見えていた。
「パーティー?」
「ああ
皆の欲を吐き出させる ために、定期的に開い ている」
「欲…?」
「人間界で言う乱交パー ティーの様なものだ」
「えっ!?」
らっ乱交っ…!?
さらりと言われた衝撃的な発言に、ゆきは驚いた様子で固まってしまった。
「興味あるか?」
「えっ!?いや‥‥」
少しは‥あるかも…
「クスッ…
お前には刺激が強過ぎ るかもな」
「ねぇ…魁も‥‥その‥ パーティー出るの…? 」
「主催者だからな」
それって…他の人と…
悲しげに俯くゆきに、魁は愛おしむ様な眼差しで見つめた。
「心配するな
俺は見物してるつもり だ
今は‥お前がいる…
他の女なんて興味ない 」
「魁…」
「なんなら‥一緒に見物 してるか?」
「えっ…」
「俺のそばを離れなけれ ば大丈夫だ
それに、一緒に居た方 が余計な心配をしなく て済むだろう?」
「そう‥だけど…」
他の人がしてるとこ見 てるなんて…
考えただけで恥ずかし いっ
ゆきの顔は赤くなり、恥ずかしそうに目を逸らした。
「どうする?
行くならドレスを用意 させるが?」
「えっドレスっ?」
食いつくように、ゆきは目をキラキラさせて魁を見つめた。