悪魔と淫美な世界へ
第6章 ~揺さぶられる心~
これって…ドレス…?
パーティー当日…
全身を映す大きな鏡の前に、膝まである黒いローブ姿のゆきが立っていた。
全体的に地味で、何かの儀式でもする様な格好だ。
想像してたのとかなり 違う…
なんか‥てるてる坊主 の黒いバージョンみた い…
「準備は出来たか?」
「あ…うん…」
聞き慣れた低く色っぽい声に振り向くと…
髪を軽く後ろにまとめた、黒いスーツに身を包んだ魁の姿があった。
いつもと雰囲気違う…
普段からカッコ良いけ ど‥紳士な感じが余計 カッコ良過ぎて…
「そんなに見つめてどう した?」
「えっ…!?なっなんで もないっ…」
「クスッ…
そろそろ行くぞ」
「あ‥ねぇ…みんなこう いう格好してるの?」
「ああ
まあ、大半は何も着て いない者が多いが」
「えっ…!?」
「行けばわかる」
「う‥うん…」
悪魔のパーティーなん て緊張するっ
しかも‥18禁パーテ ィーみたいだし…
大丈夫かな‥‥
ゆきは不安と緊張を胸に、魁の背に隠れる様に後を付いて歩いた。