ちょっとえっちな短篇集
第7章 君と永久就職
……紙に書かれた志望大学名の記入欄を眺める。
そもそも大学行くのか就職するのか
それ以外なのか、ってとこからの話しだしな。
一体何を書けと言うんだろ、
まだ当分先だと思っていた現実を突きつけられた感じで、
焦りにも似た苛立ち
知らず眉間にしわが寄る。
手にしてた紙を握りつぶした。
「あー坂本何やってんだよ」
呆れたみたいに西原が言うけどお前こそなにやってんだよ
前向けよずっとこっち見てるな。
「月曜日までに提出しろよ~親御さんとも話し合うんだぞ、日直ー」