テキストサイズ

ちょっとえっちな短篇集

第7章 君と永久就職

小野寺ちゃんのだるそうな声と
日直の起立礼の声に気がそがれた。

投げ捨ててやろうと丸めたプリントを仕方なし鞄に突っ込む。
念入りに奥の方まで押し入れたから二度と出てこないはず。

ほら見やがれ、
オレはな
お前みたいな紙切れ一枚を怖がってる訳じゃねーんだぜ?

目の前から問題がなくなったことで、沈みまくっていた気持ちが幾分軽くなり
笑顔まで浮かべちまう。

こんなコトしたって
解決するなんて信じてるほど子供じゃないけど。

「坂本は何も決まってないのか?やりたいこととかないのか?」

西原に聞かれるけど全然思い浮かばない。

「ねぇなぁ…」

みんなそう言う目標ってあるもんなの?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ