テキストサイズ

ちょっとえっちな短篇集

第7章 君と永久就職

「色々やってみて、
どうやっても全部ダメだったらその時は
責任持って私がもらってあげるから」

「え?」

さらっと、実にさらっと

隣の彼女を見る。いまのってさ、

「楽はさせてあげられないけどね」

だから、嫁に来いよ、
って。

くすくす笑う彼女の揺れる肩と触れ合う。
カバンの奥深くに丸められた紙が今では全然怖くなくって、

空欄を埋める言葉はまだ見つからないけど
真剣に考えてみてもいいのかもしれない。

部屋は寒いし汚いし、
なんにも解決してないけどオレはすっごいいい気分で、
彼女と顔を見合わせてくすくす笑った


END

ストーリーメニュー

TOPTOPへ