
ちょっとえっちな短篇集
第9章 ナターレの夜に
「どうした?楽しそうな顔してなんかいいことあった?もしかしてオレが関係してる?
なら嬉しいな、オレ?オレは最高に楽しいけどもしかして通じ合ってる?」
「うるせーな、なんだよその自信はどっから出てくるんだ」
「勿論豊富な経験からですシニョリーナ」
流石言うだけあってテオの色々は上手くって
すっかり翻弄されてるから反論もできない。
顔がいいってのは得だななんて、
まだ挿れてもいないのにぐったりした頭で考える。
「でもオレ今が一番緊張してる、お前だからかな」
「バーカ!言ってろ」
クスクス笑いあってキスをした。
風呂で使ったバスオイルとラム酒の匂い、
返り血や硝煙、闇夜の冷たい匂いはもうどこにもない。
「なぁオレもう限界なんだけど、」
散々触りあってでもなんだかもったいなくって決定的な刺激は避けて、
焦らされたコックを擦り付けられる。
切羽詰った顔してるけどアタシだってもうずっと欲しくて仕方ないんだ。
