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ちょっとえっちな短篇集

第9章 ナターレの夜に

思えばこうやって誰かの体温を感じるのも随分久しぶりかもしれない。
こんな風にどろどろに甘やかされるのなんて初めてだった。

触ってない所はもうないんじゃないって位
体中を大切そうに触られて頭がおかしくなりそうだ。
した事ない訳じゃないけど、
まぁやっとくかって発散みたいな行為は
楽しいとも必要とも思わなかったから
そんなに数多くなくて得意だなんて口が裂けてもいえない。
確実にベレッタの扱いの方が自信ある。

優しく分解してオイルをしっとり塗りこめて、
銃身や銃口を濡れた指でなぞってやる。
先端に口付けしてお疲れこれからもよろしくって言う儀式みたいなアフターケア

なんだコックも変わらないじゃないか。

笑いがもれてたのか顔を覗き込まれる。
長い髪がアタシにかかるのも不快じゃない。

なんだよファックってこんな楽しいもんだな。

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