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ちょっとえっちな短篇集

第10章 魔法少女29歳

山中さんの指が紺色の制服のベストを撫でる。

そんなうっとりと撫でるほどいい制服でもないですよ!
ましてや中身なんてもっとろくなもんじゃないですけどいいんですか?

「奇麗な肌だね…触るよ、いいかい?」

耳元でいい低音で囁かれたら頷くしかない。

だって私処女だもん。
えろいことには興味津々なんだ。

ブラウスの内側に入ってくる指先。

大胸筋の付け根あたりをそっと撫でられて背中にゾクりと悪寒が走る。
もしかしてこれが快感なのかな?

初めての経験にぼーっとしてしまって
なにが起こってるのか信じられない。

だってずっと夢にまで見たあこがれの処女喪失じゃない?

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