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ちょっとえっちな短篇集

第13章 しのぶれど

「女よ、見られたなら殺さねばならない、
だが俺の問いに答えられれば
生かしてやらんこともない」

「ひぃっ!」

一歩側により見下ろせば
女は恐怖に震えていた。

「お前は殿のお手付きなんだろう、
ならば巻物のありかも知っているはずだ」


知っていると思っているわけではない。

どうせ殺すのなら問うてみるか
程度の事である。

がたがたと震える女は
足に力が入らないのか土間に座りこんでしまった。

薄汚れた着物がめくれて白い腿が露わになると
男の中に別の興奮が生まれた。

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