
ちょっとえっちな短篇集
第13章 しのぶれど
皮をむくようにして
小指の先ほどもあるその突起を
強く押し込めば女は水揚げされた魚のように
身を跳ねさせた。
「ひっ、嗚呼…」
あふれ出る陰汁に濡れた肉芽は
硬く勃起している。
男でいう亀頭にあたるその器官を
遠慮なく刺激されたのだ、
きつくて当然だ。
女の目じりに浮かんだ水滴が
行灯の光にきらめいた。
男の心にある嗜虐心が刺激される。
先ほど人を殺めたばかりで
興奮が冷めないのだ。
そこにこのような上等な女がいるのだから
男の肉棒はずいぶん前から
固く勃起していた。
