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ちょっとえっちな短篇集

第13章 しのぶれど

接合部は女の分泌した液体で濡れそぼり
はしたない音を立てていた。

体がぶつかりあう乾いた音と
ひどく湿った音、
女の嬌声

風もなく月もない

暗い湿った夜の空気が
それらを更に淫猥なものへとしていた。

「うむ、貴様の具合は良い…
俺を満足させたら生かしてやらないこともない」

殺すつもりがおしくなったのだ。

これだけ見られてしまったから
始末しなくてはならないのだが

これ限りで手放すには
女の体はあまりにもよすぎた。

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