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ちょっとえっちな短篇集

第14章 王子様は目覚めない


「ねぇさやか、
紅茶はもういいから何か読んでくれるかい?」

悠一郎様はやさしい声で私に言いました。

「もちろんです、何になさいますか?
新聞がよろしいですか」

お茶の用意を簡単に片付けて
私は本棚にたくさん並ぶ本から
悠一郎様が今日好まれそうな本を探します。

そうですね、

きっと悠一郎様は新聞ではなくて
童話をお選びになるはずです。

「そうだね、
じゃあ童話にしてくれるかい?」

ほら当たりました

「そういうとおっしゃると思っていました」

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