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ちょっとえっちな短篇集

第14章 王子様は目覚めない

「教訓ねぇ…
こんな話からなにを学べというのか」

「口伝の物語を書物にする際
2つが1つになって、本来の教訓が曲がってしまい、
御伽噺としても違和感が出てしまったそうですよ」

更にこの後に王子の従者が出てくるのですが
その話は蛇足としか言いようがありません。

いまだ納得しかねる様子の悠一郎様でしたが
じきにあきらめたようです。

「童話というのは得てして理不尽なものだね
だが僕にも教訓はあったよ、
どのような姿であれ結末は訪れる

そして僕がこのように醜い姿でも
そばにいてくれるさやかは
僕にとって大切な存在ということだ」

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