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ちょっとえっちな短篇集

第1章 コンプレックス

深夜の会社、
女子更衣室で似合わない服を着て自慰に耽っている己の姿を思うとまた一段と滑りが増した。

淫猥な行為にふける自分。職場の人間は想像しないだろう。
それ以前に皆自分を女だとは思っていないだろう。
会社ではパンツスーツで過ごしているから、毎年新入女子社員に熱い視線を向けられる。
物腰の優しい美形で有能な男性社員、が精一杯だろう。

その自分が可愛らしい服に身を包み深夜のオフィスで自慰をしている興奮。
普段は利用しない女子更衣室でとは言え守衛がいつ見回りに来るかもしれない。
泊まりこむ者が誰も居ないことは確認済みだが、
背徳感とも言える感覚に快感が増す。

明かりが漏れることをおそれ電気を極限まで落とした女子更衣室、
一体何をしているんだろう、
わざわざこのワンピースを職場までこっそり持ってきて、
着るだけなら自宅ですればいいのになぜ?
女であることは知っている。
でもそれを認めて欲しかったのかもしれない

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